僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「ダメだなぁ、俺!」


“何をしても、すべてが空回りしている。”
そんな気がする徳幸は、
独り言に気がついていなかった。


「なんだ?どした?」

「え?俺、何かした?」

「……そーとーキテルな。」


最近、小出家で練習していても、トイレは、コンビニか駅まで我慢している徳幸は、

茜と顔を合わすきっかけになることは、すべて避けていた。


「じゃあ俺、帰るわぁ。」

「もう?なんだよ、付き合い悪くね?最近!」


気まずくなってからは数週間だが、
去年の一年間が、なぜか懐かしく思えてくる。


何も知らなかったとはいえ、
そこには波多野が居て、
碧人の存在に気が付いてからも、
二人のそばは、そんなに居心地悪くはなかった。


なのに今は、
時折、距離を感じるてしまう。


波多野とは小出家だけではなく、
学校でも、一度も見かけない日がある。


まだ出逢って一年の徳幸と違って、
ずっと一緒だった碧人達にとって、今の波多野との状況は、どんなものなのだろうか?


特に、どーってことナイことなのか?
穴が開いたように、少し堪えているのか?


少なくとも徳幸には、
碧人の元気がなく思えた。


そーじゃなく見せている時は、
全くキレがなかったからだ。
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