other contract
other contract -mark end-華目線
とりあえず、全て解決したのだろうと思う。
‥‥ような、そうでもないような、そうなような。
ハッキリ、しない。
その原因は、私の胸元。
薔薇の様な紋章があって、これは確か金司が暴走というか、何というか‥‥。
まぁ、そんなこんながあった日から出来たもの。
「華、そろそろ帰らへんか?あいつ等が戻ってくる」
「あいつ等?菫たちの事?」
「ああ。葵と紅に捕まったら、何言われるか分からへん‥。からかわれる‥」
金司は私の手をとって、扉の方に足を向けたその時。
遠慮も無しに扉を開けて入ってきたのは、会長と桃さんの彼氏。
その後ろでは、菫と桃さんが2人を止めようと必死だった。
「はい、30分経ったよ」
と、心底笑顔の会長。
「‥手ぇ握ってやがる」
と、驚いた眼で私たち2人を見る桃さんの彼。
「‥‥はぁ」
金司は慌てて私の手を離すと、溜息を吐いた。
もぅ、逃げ場があらへん。と。
私の手を握っていたところを、ちょうど見られた事もあって、からかわれる金司。
3人でわいわいと掴み合ったりしている様子を見ていたら、
ふと、気付いた。