企画小説
顔赤くさせて、苦しそうに返事する雄作に私は本気で恐ろしさを覚えた。
「ゆっ…雄作ぅ、大丈夫?」
「大丈夫な、わけ、あるか、馬鹿……」
「ふぇーんっ!!病院〜!!!」
パニックに陥った私は、携帯取り出して番号押そうとするも、間違えて打ったりして出来ない。
そんな私を雄作が止めた。
「…病院、行っても、治んねーよ…」
「ええぇぇぇえ!!」
「媚薬、は、発情する、薬…だ」
「え…はつじょ………ええ?!発情!!?」
外にも関わらず、私は叫んでしまった。
通行人にえッ、という顔で見られたのは、置いとくとして…
「ば、か……」
「雄作…どっどっ、どうしたらいいの?!」
「なん、もしなくていい。…そのうち、治まるから……」
「そっ、そんなモンなの?」
不安げに私が聞くと、雄作は微かに微笑んで首を縦に振ってくれた。
「た、だし、今日はもう、帰れ……」
「え?」