企画小説



「お祖母ちゃまが、脳梗塞で倒れたって?!は!?母さんも心筋梗塞!?」

ある日、兄さんから電話がきて、いつも通りの電話かな?
と考えながら、電話を取ると上記の様な内容だったのでございます。


「…嘘だろ」


頭が、真っ白になるって正にこのことだ、とこの時は思ってしまいました。

その後は、どう動いたか覚えていません。
気付いたら、病院迄たどり着いていました。



しかし、もう既に、二人とも虫の息状態でした。

「母さ…、お祖母ちゃ…ま」

兄さんも、将も、父さんも皆、死ぬな!と、繰り返し喋っていました。

母さんの手は、父さんが握り、お祖母ちゃまの手は将が握り、兄さんは、両人の手を握りながら…



死 ぬ な !



皆が口々に叫ぶように言う中、私は見た気がしました。

死神を、天使を、

目にした気がしました。
そして、お祖母ちゃまの隣には、それに合わせてお祖父ちゃまが、兄さんの後ろ辺りに磯島さんも。


“あぁ、二人が死んでしまう”


そう思った瞬間、病室内には最期を知らせる機械音が鳴り響きました。






「…御臨終です」


医者の感情の篭らない声が、聞こえた途端、私の意識はそこで途切れました。

父さんや、兄さんや、将の悲痛の声と共に――――。



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