企画小説
目を開けると、そこは野原で花が咲き誇り、近くには川も流れておりました。
「ここは…?」
ふと、川向かいを見ると、数人の人が立っておりました。
「母さんにお祖母ちゃま?!それに、お祖父ちゃまや磯島さんも…!」
そう、川向かいにいたのは、既に他界した皆でした。
私は、川を渡り向こう岸迄行こうとしましたが、川は深そうで向こう岸も遠い為、渡れないと思い困っていました。
その時、女性が話しかけてきました。
「わらわの橋を使うかえ?」
笑顔で、私にそう話をかけてきました。
「はい…!」
正直助かったと思った瞬間、川に大きな橋がかかりました。
「何故、向こう岸に渡るのですか?」
「皆が居るからです」
「そうですか…その人たちが好きなのかえ?」
「はい、好きです」
「そう…それは、」
その時、その女の人の異様な気配を感じ取りました。
ヤバイ…!そう思った時、その女の人が振り向きました。
「羨ましいことよのぉ!」
「うわぁっ…!!」
死ぬ!そう思った時、お祖父ちゃまが助けてくれました。
「こやつは、橋姫と言って、生前愛した男に別の女と駆け落ちをされた為、自分を愛していない男には襲い掛かる」
「ありがとう、お祖父ちゃま。助かっ…」
「まだ助かっていないわ、蓮」
「母さん?」
私の言葉を遮り、母さんが話始めた。
「此処は、三途の川岸。このままだと貴方は死んでしまうわ」
「えっ?!」