LAST contract【吸血鬼物語最終章】
「何で菫ちゃんがここにいるの?」
「‥え、それは‥」
「僕が呼んだの」
スミレを呼んだのは事実じゃないけど、スミレにここにいて欲しいのは事実。
僕はそう言う事だからという合図に、スミレに軽くウィンクをした。
されたスミレはというと、頬をピンクに染めて、僕から視線を慌てて外した。
ははっ、可愛い。
「あのさ、鳩羽ちゃん‥いい加減にして欲しいんだよね」
「何を?」
「スミレに、嘘の情報流したでしょう。僕と付き合っているなんて」
そんな、あり得ない話。
鳩羽ちゃんは目を見開いて、スミレを振り返った。
「貴方、何を言ったの!?」
「鳩羽ちゃんが言っていた事を、浦さんに言っただけ。事実じゃなかったとは思わなかったもん」
「‥‥っ」
「って事で、君はもうゲームオーバー」
僕は鳩羽ちゃんの手を引っ張って、廊下に出た。
今日は、廊下でもはっきりとした白い息。
雪が、降るかな?