LAST contract【吸血鬼物語最終章】
「‥っ、もう、いいわっ!!」
「分かってくれた?」
「す、好きにすればっ!?」
鳩羽ちゃんは顔を赤くして、僕の前から走り去った。
やっぱり、最終的には彼女を不幸にしてしまった。
これは、変わりない事実。
どのくらいの傷を、僕は彼女に付けたのだろう。
どれくらい、苦しめただろう。
好きな人が自分を見てくれない
苦しさ
寂しさ
虚しさは
痛い程に分かる。
だからこそ、傷付けてしまったであろう彼女は幸せになって欲しい。
嫌な子だけれども、そう思う。
これは同情なのか
それとも哀れみなのか
それは僕にも分からない。
「今度、良い男の人でも紹介してあげようかなぁ」
‥‥な~んて
「男に困っとる奴がおるんか?」
「うわぁ!?金ちゃん!?」
「何や、そのおもろくもない普通の反応は」
「いや、普通でいいんだけど」
別に笑いをとろうとは思わないし。
‥僕はそんなキャラじゃないし。