恋するOL!戦うOL!
「親父が倒れたんだ。」
「え?」
「昨日の夜中の話だ。で、ずっと病院で・・・」
「だから・・・」
「取り合えず手術は成功したけど当分は安静で仕事に復帰は無理なんだ。」
「で、どうして一也が会社を辞めるの?・・って一也!」
いつの間にか一也が私のパジャマのボタンを外し始めていた。
「ああ・・それがさ・・・
親父の会社って言うのが、ほとんど親父のワンマン経営で・・・
本人いないと成り立たない・・・みたいな」
「お父さんって社長さんだったの?」
「うんまあ・・・。」
知らなかった。
「もともと俺は、継ぐつもりは無かったから・・・
だけど、こんな状況じゃ嫌とも言えなくてさ。
自分の人生なのに・・・」
「継ぐことにしたの?」
じゃあ・・・一也は社長になるの?
じゃあ・・・私なんて・・・
「大学卒業して、親父の会社のどれかに入れって言われたとき、
絶対に嫌で今の会社に入ったんだ。
それはそれで・・・いろいろあって苦労したけど・・・」
春花さんのことだ・・・
「親父の会社を継ぐに当たって・・・
かなりの決心がいったんだ。」
「決心って?」
もしかして・・・やっぱり
私たち・・・
別れるの?