恋するOL!戦うOL!
高速のサービスエリア―――

「携帯あかり専用持ったよ。」

一也は思い出したように言った。

「うそ!本当に?」


今まで会社から支給されてるの以外持とうとしなかったのに?


「あかりと外で会う約束しても公衆電話無いと連絡も取れないし。」


そう、一也は徹底してて絶対に会社の携帯からは電話してこない。

どうして急に持とうと思ったの?

そんなこと聞けない。


「うん。番号は?」

「今そっちに電話する。」


携帯が鳴った。


「分かった。今登録するね。」

「で、俺の番号・・・他の名前で入れといてくれる?」


え・・・?


そう言いながらも一也は困った顔して

「もし会社の誰かがあかりの携帯見ても分からないだろ?
俺は普段は持ち歩かないつもりだけど。」


って・・・どうして?

またなの?


携帯は持ってくれたけど・・・この携帯は本当に私のためなの?


疑問に思う。


私の携帯には一也の番号は他の名前で登録しろって?
そこまでする必要ある?

それって自分の彼女に言うことじゃない・・・でしょ?



さすがにこればかりは、何も疑わない頭の空っぽな女の振りはできなかった。
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