恋するOL!戦うOL!
車内に流れる音楽も耳に入らなかった。


海に着くまで私は黙ったままで・・・


楽しくない。

一也が一人でしゃべってた。


一也も何か感じ取ったみたいで、

「どっか具合悪い?車酔った?」

「うんん、違う。」



本当の気持ち言ってしまえば、この不満を言えれば・・・

でも、言ってしまったらきっと・・・


おしまい・・・


私はあなたの何?って言ってしまったら・・・


聞くのも怖い・・・



車を降りると一也が自然に手をつないできた。

本当なら嬉しいはずなのに、疑いの気持ち・・・


ここなら誰も知ってる人がいないからでしょ?と・・・


いつもは誰かに・・・そう誰かに見られると困るから。



つないだ手・・



一也の温もり・・・



でも、私の心はどんどん冷え切っていくのが分かった。
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