Happy garden.【短編】
「スポーツ、好きなんですか」
あまりに体がすごいから、訊かれたこととは関係ないことを訊き返していた。
「ああ、すごいやろ」
こっちを振り向くと、胸をパンと叩いた。
「触ってみるか、かたいで」
「触っていいの?」
「おお」
腕を取られて、胸へもっていかれる。
そっと触れた胸は温かく、そしてかたかった。
軽く押してみるけど、指が沈まない。
「うわ、すごっ」
前の彼氏は脂肪もたいしてなかったけど、筋肉もそんなになく、痩せた胸をしていたから、たくましい体に驚いた。
「やろ?」
誠司さんはうれしそうにはにかんだ。
「俺、体動かすんが好きでな。暇な日はジム行ったり、平日もここで簡単な筋トレしてんねん」
そう言うと、誠司さんはタンスから黒いセーターを取り出し、それに着替えた。