Happy garden.【短編】

誠司さんの部屋に戻ると、早速、キッチンに向かい、道具の確認をした。


まな板、包丁、両手鍋が一つ、ボールは大小ひとつずつ、ざるが一つ、おたま、穴あきおたま、菜箸。


よかった。一応、一通りそろっているようだ。


道具があるかどうかの確認をすっかり忘れていたことに帰り道で気づき、ひょっとしたらもう一度買い物に行かないといけないかもと思ったんだ。


まずはボールに水を入れて、昆布をつける。


次に、里芋の皮をむくと、下ゆでをした。


その間に、人参と大根の皮もむいて、人参は輪切りに、大根はいちょう切りにした。


里芋に箸をブスッとさし、中が柔らかかったので、ざるにあげた。


竹串があればよかったんだけど、見当たらないんだから箸での大きな穴も仕方ない。


鍋があいたので、昆布を水ごと鍋に移し、火をつけた。


沸騰直前に昆布を取り出し、さし水をしてからかつお節を入れた。


かつお節をこす準備として、ボールとざるを重ね、気づいた。


キッチンペーパーがない。

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