Happy garden.【短編】

細かいかつお節はざるを通ってしまうかもしれないので、キッチンペーパーか綺麗な布巾をざるに敷いてこすほうがいいんだ。



料理をしない家にある布巾といえば、良くて台拭き、悪くて雑巾。


どちらも洗っているとはいえ、料理に使うことには抵抗を感じる。


そうこうしてる間に沸騰し、関西は薄味ときくのですぐに火をとめ、仕方なくざるだけでこした。


ざるの網目を通ってしまった分は穴あきおたまで地道に取り除く。


それでも粉のように小さなかつお節が少し残ってしまったけど、人参と大根を入れて、そのまま作ることにした。


火が通った頃、里芋を追加し、白味噌をといていれると、最後に餅を入れた。


味見をすると、少し薄く感じたけど、関西は薄味だと言っていたので、そのままにした。


白味噌の味はまろやかで柔らかく、初めての味だけど、わたしも嫌いではないと思う。


「誠司さん、できましたよ」


椀に盛りつけると、それを持ってテーブルに向かう。


気づいた誠司さんがやってきて、代わりに運んでくれた。

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