恋の公倍数(受験生+塾講師)



私は、コロッケを頬張った。



「おいしいね」



「だろ?俺と食うとおいしいだろ」




まーちゃんは、私がひとつ食べ終わる頃にはふたつめのコロッケを食べ終えていた。




「まーちゃんが、信じてついてきなって言ってくれたから・・・ここまで頑張れたんだと思う。本当に私の人生を変えてくれてありがとう」



「おおげさだよ。俺は、何もしてねぇって」



「おおげさじゃない。本当に・・・初めてまーちゃんなら信じられるって思えたんだよ」




まーちゃんは、油のついた指で私のおでこをツンっと突っついた。




「うわぁ!汚い!!」




まーちゃん、今日でさよならなんだね。



それとも


『今度』が本当にある?







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