キャンパス・ダイアリー
しばらく馬場に泣きつき、涙を流してすっきりさせた。



「早速今夜話してみるから。元気出して、先生!」



馬場は俺の背中をぽんっと叩き、帰っていった。


一人になり、また涙が溢れ出す。


夢香が俺の隣にいてくれたら…なんて思う。



「そうだ…」



寂しさに耐え切れなくなった俺は思い立ち、夢香のアパートへと車を走らせた。


俺の車を知っている学生にばれないように、アパートから少し離れたコインパーキングの目立たない場所に駐車して夢香の部屋に向かった。



ついさっき出てきたばっかだったから、鍵は開けっ放しでこっそり部屋に入った。
< 277 / 306 >

この作品をシェア

pagetop