【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「うわっ。やめろ、聖良…! さわんなって 」
「……あれ?」
不思議に思って龍也先輩の顔を覗き見る。
先輩は拗ねたようにソッポを向いて、あたしと視線を合わせようとしない。
「……どういうこと? 怪我…治ってる?」
包帯の下の先輩の手は、怪我なんてしていなかった。
高端先輩と安原先輩が苦笑いをしてあたしを見ている。
「どういう事ですか?あたしをからかっていたの?」
龍也先輩が困ったように天井に視線を泳がせているのを見て、高端先輩が笑い出した。
「あはは、バカ龍也。下手なウソつきやがって。」
「暁、うるさい、黙れ!」
「黙らないね。おまえ、じれったいんだよ。
そんな遠まわしな事しないで、好きなら最初から素直に告白していればいいのに。」
「ば、ばかっ!なにいってんだよ」
高端先輩が「なあ?響。」と言って安原先輩を振り返る。
「暁の言う事は間違ってねえと思うぜ?龍也。その娘のこと好きなんだろ?」
――!
あたし?
「……あれ?」
不思議に思って龍也先輩の顔を覗き見る。
先輩は拗ねたようにソッポを向いて、あたしと視線を合わせようとしない。
「……どういうこと? 怪我…治ってる?」
包帯の下の先輩の手は、怪我なんてしていなかった。
高端先輩と安原先輩が苦笑いをしてあたしを見ている。
「どういう事ですか?あたしをからかっていたの?」
龍也先輩が困ったように天井に視線を泳がせているのを見て、高端先輩が笑い出した。
「あはは、バカ龍也。下手なウソつきやがって。」
「暁、うるさい、黙れ!」
「黙らないね。おまえ、じれったいんだよ。
そんな遠まわしな事しないで、好きなら最初から素直に告白していればいいのに。」
「ば、ばかっ!なにいってんだよ」
高端先輩が「なあ?響。」と言って安原先輩を振り返る。
「暁の言う事は間違ってねえと思うぜ?龍也。その娘のこと好きなんだろ?」
――!
あたし?