【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
二人の会話を何度も反芻しながら考えていると、美奈子先輩が心配そうにあたしを見ていることに気付いた。
ふっと微笑んでみせて「大丈夫です。」と声をかける。
多分こんな嘘はとっくにお見通しなんだろうケド、でも、あたしの気持ちを察してか美奈子先輩は何も言わずにただ、あたしの肩を抱く様に生徒会室まで連れてきてくれた。
美奈子先輩はさっきの会話であたしたちに何があったのかすべてわかったらしい。
「とにかく生徒会室で落ち着いてから話そうね」
そう言って鍵を取り出した。
これから中に入ると思うと何故かドキドキしてくる。
今の時間ここには先輩はいないんだから、緊張する事なんてないのに…。
「美奈子先輩、鍵を持っているんですか?」
「ああ、これ?さっき樋口くんに借りてきたの。基本的に鍵を持てるのは生徒会長と副会長だけだもの。」
副会長…龍也先輩の事を考えて胸が切なくなって涙が出そうになるのは、この場所のせいだろうか。
美奈子先輩が鍵をあける気配がする。カチン☆と音がして鍵が外れると、生徒会室の独特の匂いがした。
沢山の紙や資料のかさつくような匂い、ほのかに香るコーヒーの粉の香り。響先輩専用の紅茶の葉の香り。それから…
僅かに残る龍也先輩のコロンの残り香…
それはあたしにしかわからない香りかもしれない。
でも、その香りは確かにそこに残っていて…
龍也先輩がさっきまでその場所にいた事を示していた。
胸が締め付けられるほどに苦しくて、切なくて、どうしようもない位の想いが押し寄せてくる。
あたし…こんなにも、先輩が好きだ…。
先輩があたしを嫌いになってしまっていても、あたしは先輩のこと好きだ。
龍也先輩に…会いたい
ふっと微笑んでみせて「大丈夫です。」と声をかける。
多分こんな嘘はとっくにお見通しなんだろうケド、でも、あたしの気持ちを察してか美奈子先輩は何も言わずにただ、あたしの肩を抱く様に生徒会室まで連れてきてくれた。
美奈子先輩はさっきの会話であたしたちに何があったのかすべてわかったらしい。
「とにかく生徒会室で落ち着いてから話そうね」
そう言って鍵を取り出した。
これから中に入ると思うと何故かドキドキしてくる。
今の時間ここには先輩はいないんだから、緊張する事なんてないのに…。
「美奈子先輩、鍵を持っているんですか?」
「ああ、これ?さっき樋口くんに借りてきたの。基本的に鍵を持てるのは生徒会長と副会長だけだもの。」
副会長…龍也先輩の事を考えて胸が切なくなって涙が出そうになるのは、この場所のせいだろうか。
美奈子先輩が鍵をあける気配がする。カチン☆と音がして鍵が外れると、生徒会室の独特の匂いがした。
沢山の紙や資料のかさつくような匂い、ほのかに香るコーヒーの粉の香り。響先輩専用の紅茶の葉の香り。それから…
僅かに残る龍也先輩のコロンの残り香…
それはあたしにしかわからない香りかもしれない。
でも、その香りは確かにそこに残っていて…
龍也先輩がさっきまでその場所にいた事を示していた。
胸が締め付けられるほどに苦しくて、切なくて、どうしようもない位の想いが押し寄せてくる。
あたし…こんなにも、先輩が好きだ…。
先輩があたしを嫌いになってしまっていても、あたしは先輩のこと好きだ。
龍也先輩に…会いたい