【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
~~♪

美奈子先輩からのメールだ。


ああ、そうだ。今日は美奈子先輩と約束をしたんだっけ。
今日こそは美奈子先輩と伸び伸びになっている会計の最後の引継ぎをする事になっている。

生徒会に出ると龍也先輩に会えるだろう。それはそれで嬉しいと思う。
でも、会うのが怖いというのも本音だったりする。
龍也先輩からの連絡は相変わらず無くて、本当にもう嫌われてしまったのかもしれないという気持ちが日ごとに強くなっていく。

あたしから切り出した別れなのに、先輩にまだあたしを好きでいて欲しいと思っているなんて、何て我が侭な女なんだろう。
嫌われても仕方が無いかもしれない。



あの日以来あたしは呼び出しを受ける事がなくなった。

何度も呼び出しを受けて『本当に付き合っているの?』と聞かれた頃は胸が痛かったけど、あの日から呼び出しが一度も無いのは、学内の誰もがあたしたちがギクシャクしているのを知っているからなのかもしれない。


いつも思っていた。あたしは龍也先輩とは不釣合いなんだろうなって。


だから、いつか先輩があたしに飽きて気持ちが離れる事もあるかもしれないとは思っていた。



でも…



自分のそんな理性の声とは裏腹に、胸の奥からこみ上げてて来る激しい想いがあたしを捕らえて離さない。


龍也先輩が好き。誰よりも大好き。



こんなにもこんなにも想いが溢れる。


苦しいほどに切ないのに…それでも、心の奥底があったかくて、何もかもが愛しいと思う。


この気持ちが恋で無かったら何なんだろう。




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