【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
あの事件から聖良はずっと学校を休んでいる。

傷がひどかった事もあったが精神的に参っているのが一番の原因らしい。

聖良のお母さんからも今はそっとしておいて欲しいと言われ、俺も渋々ながらそれに従った。

あの日から、俺はずっと聖良に会っていない。彼女の傷の様子すらもわからない。

メールを送っても返事が無いのは多分携帯も切ったままなんだろう。お母さんに取り上げられているのかもしれない。

聖良の親友の霜山亜希がウィーンに出発する前に聖良に会ったと聞いたが、他の誰もが彼女に会うどころか電話さえも繋いでもらえないらしい。

霜山が出発前に俺にくれた電話では、聖良は俺が思っている以上に元気だという事だった。

聖良は俺に心配をかけまいと、本当の事は言っていないだろう。

本当に元気なら聖良のことだ、すぐに何らかの形で連絡をしてくるだろう。

多分俺が毎日メールを送っているだろうと言う事くらいは聖良ならとっくに気付いているだろうから。

霜山を問い詰めた所、彼女は渋々聖良がまだ夜には悪夢を見てうなされたりしていると教えてくれた。

そんなに精神的なショックが酷かったのかと心配で仕方がない。

美奈子が昨日自宅まで挨拶に行ったがやはり玄関で帰されたと言っていた。

学校関係者に会う事で聖良が色々思い出したり治療に差し支える事を心配しているらしい

聖良を支えてやりたいのに、俺には何の力も無くてただ待つ事しかできない。

それが悔しくて返事がないのを知りつつも、毎日飽きもせずにメールを送り続けている俺ってしつこいかな?

でも、何もせずにはいられないんだ。

聖良は独りで苦しんでいる時に支えてやれなくて、本当に聖良を好きなんて言えないじゃないか。

何もできなくても、少しでも傍にいてやりたいんだ。




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