【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
クリスマス・イヴまで残すところ、あと3日。

校内もクリスマスで浮かれているのと冬休みが間近な事もあり妙にざわざわと浮ついている。

誰が誰と過ごすだとか、プレゼントがどうとか、誰とデートするとか……あぁうぜぇ。

あんまり周囲の会話が耳障りだったから、登校早々生徒会室に逃げ込んでしまった。

ソファーに寝転び聖良の事を想う。

聖良は、もう2学期中は学校に来ないだろうな。

怪我の具合はどうなんだろう。

このまま俺たちは3学期までずっと会えないんだろうか。

できれば恋人として最初のクリスマスを一緒に過ごしたかったが、今年はムリなのかもしれない。

来年はあるのか?

そう自分に問いかけて苦笑する。

聖良が嫌がっても俺は彼女を手放せそうに無いと自分で確信してしまったから。

俺たちはまだ、辛うじて恋人として繋がっている。

聖良にクリスマスのプレゼントを用意したけれど…これも渡せるかどうか怪しいところだ。

なんせ、この状況だ。
会う事すら思うようにならない俺たちは、気持ちを確かめ合う事すらできない。

いや、正確には俺が聖良に気持ちを伝える事ができないと言うほうが正しいだろう。

俺はこの間聖良の気持ちを偶然にも聞いてしまった。

美奈子に言わせれば盗み聞きとか言う話だがそれは誤解だ。

俺は聞こうと思って聞いたわけじゃない。

だが、結果的には俺は聖良の気持ちを確信し不安が解消され心が軽くなった。

聖良が俺をまだ好きでいてくれるという事実が今の俺を支えてくれているのは間違いない。

あの時聖良の気持ちを聞いていなかったら…



俺は今も不安でこんなに冷静ではいられなかったと思う。

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