【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
でも、聖良はまだ俺の気持ちが変わってしまったんじゃないかと不安を抱えたままだ。

何とか気持ちを伝えたいのに、何故かタイミングが悪くて上手くいかない。

あの事件さえなければ…聖良が怪我をしなければ…

今ごろ二人でクリスマスの予定でも立てていたのかもしれないと思うと、苛立ちが募るばかりだ。

あの日生徒会室で偶然聖良の気持ちを聞くまで、彼女が俺の気持ちに対して不安を感じているなんて思ってもみなかった。

強引なくらいに気持ちを伝えてきた筈なのに何故彼女が俺の気持ちに不安を感じるのかわからない。

むしろ俺のほうがずっと不安だと思っていたのに…。

俺たちは同じ気持ちでいたんだと思うと何故もっと早くに気付いてやれなかったのかと自分に腹が立つ。


保健室まで運んだ時のおまえは余りにも蒼白で軽かった。

まるで人形を抱いているようで…心が寒くなる思いだったよ。

あんなおまえを見るのはもう沢山だ。


聖良…温かくて柔らかいおまえをこの腕にもう一度抱きたいよ。


もう誰にも、聖良を傷つけさせたりはしない。


俺が護ってやるから…



帰って来い聖良…






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