【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「俺たちの問題だ。おまえは関係ない。俺たちの事に首をつっこむな。」

「おまえ、何を訳の分かんねぇ事言ってるんだよ。お前は聖良ちゃんを傷つけたんだろう?」

「……。」

「さっきのあの事で不安定になってる聖良ちゃんに何やってんだよ。おまえ自分のやってる事が分かっているのか。」

「うるさい!お前には言われたく無いんだよ。大体何で暁がそんなに聖良のこと気にするんだよ。この間の事だって暁の事が原因じゃないか。」

「…何のことだ?何で俺なんだよ。」

「おまえが杏ちゃんのことで悩んだりして、イジイジしてるから聖良がっ…。」

「聖良ちゃんが何だよ。俺と杏の事は聖良ちゃんと関係ねぇだろうが。
いいかげんにしろよ。今日の事だってたまたま聖良ちゃんが連れて行かれるのを見かけたから追いかけただけで…別に特別に気にかけているとかじゃねぇよ。
おまえの彼女だから心配しただけだろうが!」

「おまえは人の彼女のことなんて気にしてないで、とっとと杏ちゃんをモノにしちまえばいいんだよ。フラフラ他の女で気を紛らわしても満足なんてしてないくせに。逃げてないで杏ちゃんにぶつかっていけばいいんだよ。聖良にかまうな。」

「…っ、おまっ…まさか、俺と聖良ちゃんがどうとか思ってんじゃねぇだろうな。冗談じゃないぞ。それはおまえが一番知ってんだろうが?」

「暁。杏ちゃんに想いが届かないからって、聖良にまでちょっかいだすなよな。」

俺はもう、自分でも何を言っているのかわからなかった。



暁が聖良の手を取って顔を覗き込む。

聖良が涙を溜めた瞳で暁を見つめ返す。



そんな映像が頭を駆け巡って胸を押し潰すようだった。

自分の言っている事が暁をどれだけ傷つけているかなんて考える余裕も無かった。




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