討竜の剣
「アキラ…早計」

落胆する俺に、ナハトは意外にも冷静に言う。

「討竜の剣でも腐蝕するのは計算外だったけど…その為に手は打ってある…」

彼女が指差したのは俺の背中にある…再生竜の角で作った鞘だった。

「一度剣を納めて…」

「え…」

この戦闘時に、何言ってるんだ?

「いいから早く…」

こうしている間に、汚竜はじりじりと近づいてくる。

「ああっ、もうっ!」

苛立ちながら剣を鞘に納める。

そして汚竜が食らいかかってきた瞬間に、条件反射で再び剣を抜いて反撃!

汚竜の鼻先を斬りつけた刃は。

「!?」

腐蝕していた筈なのに、元の新品同様に甦っていた。

…これが再生竜の角で作り上げた鞘の力。

不老不死、あらゆる傷や異常を瞬時に回復させる再生能力を持つ再生竜の角で出来た鞘もまた、再生竜と同様の力を備えているのだ。

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