背伸びKISS
どうしよう。
すごく怒ってる。
……そりゃそうだよね。
いきなり遊園地に連れて来さされて、おまけに逃げ出されて。
あげくの果てには捜させて。
ほんと、あたし最低。
全部全部、あたしが悪いんだ。
あたしがコドモだから、いけないんだ。
あたしがもっとオトナだったら――……
ナンパ男達は「彼氏いるのかよ…」って言ってさっさとどこかに行ってしまった。
あたし達の間には
怖いくらいの沈黙が流れる。
……今だ。今しかない。
篤弥に、別れを告げるのは。
「あ…つや……」
「………来い」
"別れよ?"
その言葉は篤弥の低い声によって遮られた。
「来い」と言った篤弥はあたしの手首を痛いほど強く掴んで、遊園地の外に出て駐車場へ向かう。