クライシス
「このチキン美味いな」
「うん、美味しい……」
雄介の言葉に由香も答える。
「由香、ワイン取って」
「うん。……よう飲めんねえ」
「うん美味いやん、だって」
「そうやけど、私は寒い」
由香が震える。
二人は公園で、コンビニで買ったチキンとワインを飲んでいた。
「だって、店がどこも満席で空いて無いやんか、しゃーないで」
「分かってるけど。……もう、寒い!」
由香がベンチから立ち上がりその場で足を動かす。
「クリスマスに誘うんやったら店、予約しといてよ!」
「俺かて、今日の今日、開放されてんて!!」
「なんなんよ、雄介、なんの仕事してんの?」
「まあ、色々とーー」
由香は先程から同じ質問をしているが、雄介がは、はぐらかす。由香は気になって仕方が無かった。
風が強く雄介達に吹き下ろす。
「もう!寒いー!」
由香が叫ぶ。
「寒い言うても暑くはならん」
雄介はチキンを頬張りながら呟く。
「だって寒いもん!」
由香が怒って言った。
「しゃーないなあ」
雄介はそう言うと携帯を取り出した。そしてどこかへ電話する。
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