クライシス
「身分証を出せ」


年配の軍人が言った。


二谷はポケットに手を入れると、偽造した身分証と・・・・アメリカドルの紙幣を四枚取り出した。


もちろん、買収の為だ。


二人は顔を見合わせて、身分証を二谷に返して紙幣だけを受け取った。


二谷はホッとして、その場を離れようとした・・・


その時だった・・・!


「待て」


その声に再び振り返ると、二人は銃を構えていた。


二谷は目を見開く。


二人の目は既に軍人の目では無かった。


二谷は察知した・・・・


殺される・・・!


二人は自分を殺して金を全て奪おうとしているのだ・・・


二谷は瞬時に頭を回転させる。


生き残る術を考える・・・


だが、相手は現役の軍人だ・・・


しかも武器を持っている。


一警察官の自分が軍人に勝てるのか・・・?


二谷は頭を激しく回転させるが・・・答えはNOだ・・・


俺はここで死ぬのか・・・??


二谷は足が震え出した。


一か八か・・・


そう思い、足を一歩踏み出した!!!



その時!!



パーン!!!



激しい音が街に響いた。


年配の軍人が銃を発砲したのであった。


二谷の頬が熱くなった。
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