クライシス
河野の瞳には謀略のボの字も無い。


純粋に二谷を頼っていた。


「お願いだ・・・私の頼みで嫌ならば・・・私は辞任して別の局長から頼んでも良い・・・」


河野はそう言うと、両手を前のテーブルに置いた。


「だから頼む!!!!日本を救ってくれ!!!」


河野はそう言って二谷に頭を下げた。


木下はビックリした表情でそれを見た。


「局長・・・」


二谷は何も言わずに河野を見つめる。


しばらく見つめた後に二谷は呟いた。


「何故です・・・?何で俺に頭を下げるんです?」


二谷の言葉に河野は顔を上げた。


「正直に言って下さい・・・」


二谷はそう言って河野の瞳を見つめた。


河野はしばらく考えた後に・・・呟いた・・・




「孫が・・・・」




「え?」




「孫が・・・生まれた・・・」




河野はそう言って下を向く。


「恥ずかしい話しだが・・・孫の為だ・・・」


河野の言葉に二谷はしばらく黙った後に頷いた。


そして笑いながら答えた。





「その理由ならば・・・納得しますよ・・・!」



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