クライシス
−11月19日08:15−

東京都警視庁独身寮・・・


ヤバイ!!!


雄介は急いでいた。


寝坊してしまったのだ。


昨日は遅くまで家で仕事をしていた。


だからと言って寝坊をする理由には成らない。


別に怒られはしないが、勤務表にしっかり遅刻マークがついてしまう。


サラリーマンは辛い。


雄介は髪にワックスを付ける事を無く、髪の毛が寝たまま服だけを着替えて慌てて玄関を飛び出した。


どこか遠くでメロディが鳴っている・・・


雄介は独身寮を出た頃に思った。


気付けば、それは自分の携帯電話であった。


何だよ、急いでる時に!


そう思い着信を見ると知らない番号からであった。


誰だ?


雄介は恐る恐る電話に出た。走ったまま。


「もしもし?!」


雄介の声がとんがっている。


<市橋雄介技官か?>


電話の主は偉そうだ。


こう言う相手は決まっている。


警察のお偉いさんだ。


「はい・・・そうですが・・・」


雄介は走るのを止めた。

<私は警察庁警備局警備企画課の木下だ>


警察庁・・・?


本庁さんかよ・・・


雄介は自分の行いを思い出していた。


何かしでかしたかな?


思い当たる節は・・・科捜研の車を電柱に軽くぶつけたが・・・黙っていた事か・・・

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