クライシス
そう川村が告げると赤木は尋ねた。


「何故です?」


「射殺した男がウイルスを保管している可能性が高いからです」


川村の言葉に赤木は納得した。


「北朝鮮の工作員は二名いました。名前はキム・パクフォンとパク・ドンゴです。この二人の内、一人が白骨体で見つかった人間でしょう・・・」


「何故、白骨体に成ったんですか?」


「恐らくは実験をしたのか・・・事故で感染したのか・・・それは分かりません・・・ただ、いまだに他に感染者が出ていないと言う事は・・・実験を行なった可能性が高いでしょう」


なるほど。赤木は思った。


「そして、その実験を見ていた山川は口封じの為に殺された・・・・」


赤木が言うと川村は頷いた。


「もちろん別のトラブルの可能性もございますが・・・で、我々としては早く逃げている男を確保したいんです」


川村の目的は理解した。


「我々に・・・逃げた男を捕まえる事を協力して欲しい・・・そう言う事ですね・・・」


赤木がそう言うと川村は首を横に振った。


「いえ・・・むしろ・・・刑事部主導で捜査をして頂きたい・・・あなた方の方が捜査はプロです我々を使って頂いて結構です」


川村の言葉に赤木は驚いた。


公安関係と刑事部は犬猿の仲である。


それを・・・


「今は主導権争いをしている場合ではありません」


「分かりました・・・我々としても任せれた限りは全力で捜査いたします」


赤木がそう言うと管理官と捜査一課長を見た。


「良いですね?」


二人は頷く。むしろ願ったりかなったりであろう。


では・・・



そう言って赤木と川村は握手をした・・・



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