クライシス
−12月05日17:25−

大阪府豊中市豊中署・・・


最初の事件から一ヶ月が経過しようとしていた・・・


街は師走に成り慌ただしさが出て来た。


豊中署の特捜本部は今や捜査員200名を越していた。


その全員で逃走している北朝鮮の工作員を追う。


外事課からの情報提供で工作員二人の顔写真が全員に配られていた。


捜査員全員が大阪中を探し回っていた。


その日の夜の捜査会議の事。


「続いて三班」


赤木がマイクで報告を促す。


三班の代表の人間が立ち上がり報告をする。


「特に・・・ありません・・」


立ち上がった代表の者は苦々しい顔で呟く。


赤木は溜息をつく・・・


新しい特捜本部が出来て二週間が経過した。


最初は外事課からの顔写真の提供で本部は盛り上がったが、今ではその勢いは弱まっていた。


マンネリだな・・・


新しい情報も進展も無い捜査は、マンネリを生じさせる。


「お前らやる気あんのか?あん?毎日の捜査会議はお遊びや無いぞ!!」


管理官が怒鳴る。


全員が下を向く。


もちろん皆がやる気が有る事は管理官も分かっている。


が、会議に参加してる刑事部長と捜査一課長の手前、仕方が無い。
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