クライシス
その言葉に全員が井上を見た。


「大使館とか・・・領事館て、捜査が出来ないでしょ?それを利用してんや無いかなと・・・」


大使館や領事館は日本であって・・・日本では無い。


そこでは日本の司法は通用しないので日本の捜査員は入る事が出来ない。

会議室がざわつく。


「中々・・・良い線を言ってるよ・・・井上」


赤木が井上を褒めた。


井上は照れる様に笑った。


会議室の雰囲気が少し変わった。


「だが・・・」


赤木はマイクを掴み言った。


「無いんだ」


みんながキョトンとする。


「北朝鮮の大使館は・・・日本には無い・・・!」


全員が赤木を見た。


「国交が無いので大使館は無いんだ・・・」


その言葉に全員がハッとした顔をする。


井上はガッカリした表情をした。


「だが・・・良い線は行ってる・・・!」


再び赤木が言う。


そして隣の川村を見た。


川村が頷いて井上に言った。


「確かに・・・井上さんの考えはあながち間違いじゃありません」


「そう・・・司直が届かない・・・聖域が・・・日本に有る・・・!」


川村と赤木はお互い頷きあっていた・・・!






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