私だけのスーパーマン





『俺でよかったら…話、聞きますよ?』


いつものバーへ行くと、泉さんがいて。

カウンターの1番端に座る。



「いや…まあ、はい」

なんて意味の分からない返事をする私。


ダメだ…まだ、頭の中が混乱中。


綾…怒ったまんまだし。


電話しても出てくれなければ

メールの返事すらない。


私の話、ちゃんと聞いて欲しかったのに。



『荒川泉スペシャルカクテルです』


今日はコーヒーもカクテルも泉さんスペシャルばっかり。

まあおいしいからいいんだけどね。



『で、俺に話してくれないんですか?』


タオルでグラスを磨きながら不満げな目で私を見つめる泉さん。



「あの、ですね…」


口が勝手に話し出す。


だってあんな目で見つめられたら言わずにはいられないでしょ…??






< 86 / 234 >

この作品をシェア

pagetop