私だけのスーパーマン
『俺でよかったら…話、聞きますよ?』
いつものバーへ行くと、泉さんがいて。
カウンターの1番端に座る。
「いや…まあ、はい」
なんて意味の分からない返事をする私。
ダメだ…まだ、頭の中が混乱中。
綾…怒ったまんまだし。
電話しても出てくれなければ
メールの返事すらない。
私の話、ちゃんと聞いて欲しかったのに。
『荒川泉スペシャルカクテルです』
今日はコーヒーもカクテルも泉さんスペシャルばっかり。
まあおいしいからいいんだけどね。
『で、俺に話してくれないんですか?』
タオルでグラスを磨きながら不満げな目で私を見つめる泉さん。
「あの、ですね…」
口が勝手に話し出す。
だってあんな目で見つめられたら言わずにはいられないでしょ…??