青春の蒼いカケラ
爆発トラック野郎編
まだ右も左も、わらないのに、トラックの運転手を始めた。会社の先輩たちは皆良い人ばかりであった。細かく地図を書いて教えてくれた。カルビーのお菓子の配達だった。朝6時に豊島区の車庫を出て品川方面へ環七をとばしていった。品川まで、四件配達する。そして立川の倉庫へともどる。そしてお昼だ。それから三鷹三軒そして倉庫に戻り、詰め込みして車庫に帰る。カルビーの箱が五百個積める。そして帰宅は夜八時。給料は二十四万円アパート代は、五万四千円じゅうぶんやっていける。通勤はスクーターだった

 はるおちゃんがたまにやってくる。競馬のとき依頼十万円かしたままだ。相変わらず競馬をやっているらしい。なおとはボーナスでパソコンを買ったNECのXPだ。インターネットで競馬を調べ始めた。本も読んだ。ある法則を見つけた。その法則で買ってみると七十%%当たる。
「はるおちゃんやってみるか」
はるおちゃんはうなずいた。
「今度の日曜日東京競馬場へ行ってみないか」
「だいじょうぶかあ」はるおちゃんが言った。
「自信はあるんだけどな」
「まあいいや行ってみよう」
 なおとは後半レースの三練単の穴を、狙ってた。フォメションで頭が四番五番六番七番八番人気 次が一番二番三番人気 あとは総流し。
「うまくいけると思うんだけれどな」
「資金は?」
「貯金が四十万円ある」
「じゃ大丈夫だ」




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