青春の蒼いカケラ
「すごいですね」ひろこが言った。
「みんな、はるおちゃんのおかげだ」
「社長とはどんな関係なんですか?」
「遊び仲間の同級生さ」
「青森の・・」
「ああ・・・・」
「ひろこはベッド」
「なおちゃんは?」
「毛布を布いて寝るさ」
 床はフローリングだった。朝が来た。すがすがしかった。雨が降っているらしい、トントントンとおとがしてた。なおとは起きだした。ひろこは、裸の上エプロン一枚で、なにやら台所で料理しているみたいだ。何事じゃ、夕べはHしなかったのだが、かなり、積極性がある。なおとは何気なくテーブルにひじを立て、ひろこの後姿を見ていた。
「はいできたわよ」
ハムエッグだった。食パンとマーガリンがでてきた。
「ひろこ、その格好は目に毒だぞ」
「いいの、いいの、きにしない」
「美味いな」
「愛情がこもってるから」
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