青春の蒼いカケラ
なおとはもんもんとしてた
「やらしてくれるか?」
なおとはソープにいったいらいだった。素人ははじめてだった。
「いいわよ、シャワーあびてくるね」
 なおとは急いでベッドの下に掛け布団を敷いた。準備完了、ひろこがが出てきた。
「なおちゃんもシャワーあびてね」
「コンドームもってないが大丈夫か」
「大丈夫よ、今日は出来ない日だから」
なおとはシャワー浴びた後。激しい愛撫をした。もう、天国のような気分になっていた。
こうして同姓が始まった。同姓が五ヶ月続いた。ベッドもリサイクルショップに売ってダブルの敷布団にした。ひろこは金銭管理はだめだった。何かと、小遣いを欲しがった。なおとは睡眠薬を貯めていた。睡眠薬を飲まなくても寝れるようになっていた。

ちょっとした事で喧嘩になりなおとは飛び出した。赤羽の銀水と言うサウナに行った。二十四時間体制である。二泊した。のんびりサウナに入り、テレビを見ながらタバコをふかしてた。会社はお盆休みだった。風呂へ行った。気持ちよく水をじゃばじゃば浴びていると近くのチンピラ風の男が文句言ってきた。なおとも言い返した。そうしたら。
「なにお~おぅ」
と言って、Tジを振り回した。なおとの左腕に切れ込んだ。血がにじんだ。なおとは、金蹴りを入れて膝蹴りをいれて逃げ出した。相手は、のびてしまった。
「やばい、こうしちゃいられない」
なおとは、あわてて、着替えた。しょうがない帰るか。夜の八時ごろ家へ着いた。電気もついていない。ひろこはどこか行ったのかなと思いながら、部屋へ入っていった。寝ているみたいだ。電気をつけた。なおとの睡眠薬が散乱している。こらヤバイ、すぐに救急車を呼んだ。声を掛けても返事がない救急隊員が来た。
「井上さん」
「はい」
「もう亡くなってますな」
「ええ」
なおとは驚いた服毒自殺だ。大量の薬を飲んだらしい。警察も来た。遺書があった。なおとのアリバイも聞かれた。ああもう、どうしょうもない。なおとは、混乱し始めていた。何処へにも、やり場がなかった。はるおちゃんに連絡した。電話が通じなかった。
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