【短編】少年と少女と美術館の龍
その後の未来の龍
アーネルとルーティエのお話から幾百もの時が流れた。


だけど人類の衰退は遥かまだ先のようで今も人類は栄華を謳っている。


だけど変わった事も幾つかある。


空には『龍』が舞い。


海には『龍』が踊り。


陸には『龍』が謳う。


一度は滅びたと思われた時期があったみたいだけど、一人の少年が生き残っていた『龍』を見つけてそれから徐々に増えていったらしいよ。


まぁ元々『龍』族って奴の適応能力はずば抜けて高かったから自然へはすぐに溶けこんでったんだ。


だけど人類だって何もしなかった訳じゃない。


少年が『龍』を再発見した、時の皇帝の『龍族保護案』も『龍』族の再興を後押ししたんだ。




再び自然の中に『龍』は戻って来たんだ。喜ばしい事さ。







え?


アーネルとルーティエのその後?


あぁ。二人の恋バナの話ね。やっぱり気になっちゃうか。


まぁ。そうだよな。ここまで読んでくれたなら気になるよな。


なんでオレが数百年も昔の話を知ってると思う?


この恋バナは先祖代々の語り草だからだよ。








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