【短編】少年と少女と美術館の龍
「これは……?」


「三日後、皇帝閣下がこの街に来るの。……『龍』を見物にね。


今日、『龍』の冷凍仮死装置が止められるわ。そして『龍』は再び息を吹き返す。


それは龍の保管場所までの地図。これが最初で最後のチャンス。


私に出来るのはそこまで。あとはアーネル次第よ」


そう言ってルーティエは立ち上がり尻の汚れを払い歩き始めた。
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