【短編】少年と少女と美術館の龍
空を見上げりゃ翼龍や飛龍が。


海に出りゃ海龍や魚龍が。


森に狩りに行きゃ土龍や木龍が。


その辺歩きゃ小さな龍が捕まえられた。それこそ子供でも。


珍しくも何ともなかった。種類は多種多様で何が珍しいとか珍しくないとかはわかんないけど『龍』自体は珍しくなかった。


奴らは自然と同調して共存してたのだ。そして人間達とも。
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