【長編】私の道
彰くんのお母さんが彰くんの病気を知ったのは、彰くんが亡くなってから。
息子の苦しみをわかってあげれなかったって泣いてたけど。
彰くんは、そんなの望んでなくて。
-おばさんは、立ち直ってたよ。
そうですよね。
家が隣通しだから、知ってるんですね。
私は、彰くんから預かったある物をあげたから....
今、そのおかげだと思います。
本当は、早くに三枝さんにもあげたかった。
けど....
どうしても、機会がなくて.....
-それって、何?
私は、おもむろにバックからある物を取り出した。
そして、ボタンを押した。
.