暖めますか?【短編】
俺はそのチョコを手に取って、すぐ机の引き出しに閉まった。
このままチョコを見てたら、不覚にも泣いてしまいそうだから。
「先輩!嬉しいのは分かりますが、弁当食べちゃいましょ。」
「おぉ、そうだな。」
そう言ってコンビニ袋から弁当を取出し、2人で食べる。
その間も先輩は、知美ちゃんの話を続ける。
今日の様子だとか、ディナーの誘いは紙に書いて、“バイト終わったら読んで”って言って渡して来たとか…。
そんな話を俺は小さく頷きながら聞いていた。
心なしか冷たくなった弁当を食べながら…。
「あっ!?そうそう…知美ったらさぁ……。」
弁当も食べ終わり、もうすぐ始業のチャイムという所で、ふと何かを思い出したかの様に、先輩は笑いながら言った。