da capo
何よそれってレイは叫んだわ。

レイはヒロくんと2人で頑張りたかったの。

彼と歌っていたかったの。

本当は、ずうっと、ただ一緒にいたかったの。



そして手紙の横には、2人で作った歌の楽譜の山が置いてあったわ。



ヒロくんは、レイが1人でのデビューならやめるって言い出すことが分かっていたのかもしれないわね。

思わず、レイの目からは雫がこぼれたの。



「前髪、切ってあげるって、約束したじゃない……」



いろいろな感情が這い上がってきて、レイは嗚咽を漏らしながら溢れる涙を止めることができなかったの。
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