da capo
ヒロくんがもういないのが悲しくて。

彼の瞳をもう一度見つめたくて。

2人で頑張りたかったのにって悔やんで。

勝手に現れて勝手にいなくなった彼が少し憎くて。



でも、背中を押してくれた気持ちが嬉しくて……。



レイは、ヒロくんの全てを知っていたのかもしれないし、何も知らなかったのかもしれない。

ヒロくんは、レイの何も分かってなかったのかもしれないし、全て分かっていたのかもしれない。

レイがヒロくんを探し出せる――また会える確率なんてほぼ0%だった。



だけどね。

名前は付けられないけれど、肩書きはお互い何も話さなかったけれど、一番深いところを理解している大切な関係だったの。
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