da capo
レイの思い出話を『da capo』したけど、『al fine』――ここでおしまい。
あら、もうこんな時間。
ごめんなさいね。
年取るとなんだか話が長くて……。
あきひろくん見たらつい懐かしい気持ちになっちゃって。
いやね、年寄りは。
お茶、新しいの入れるわね。
いいの、いいの。
遠慮しないで。
あきひろくんは座ってて。
――お待たせ。
で、あきひろくんはどうしてここに来たんでしたっけ?
――ああ、そうそう。
そうでした。
この家に住んでる女性に話があってきたのね。
ここには私しか住んでいないわよ。