転校生は発明家
「なにやってんだよって、どこみてんだよ」

俺がそう言った後に夜明は一点を指さした。

それは、20階建てのマンションの最上階だった。
「あそこがどうしたんだって…ん」

俺は、そこを見た時、手すりを越えて何かがぶら下がっているのが見えた

「高すぎて見えね…」

「人がぶら下がってる」
夜明は静かに言った

「ハァーんなわけないだ…」

かすかに声が聞こえてきた。

「え〜ん、だれかー」


「たいへん、あれ子どもだわ」

遥さんが言って、ようやく子どもが今にも落ちそうだと分かった。

「ちょ、やばいんじゃないんすか」


いまだに冷静な夜明に対し、ついにキレてしまっい、夜明を見て

「お前、なんで助けに行かなかったんだよ」

胸ぐらを掴み殴ろうとしたが、遥さんが止めに入ってきた。

「ちょっとストップ、これは仕方がないんだって」

「仕方がないってどういうことですか」

いまだに怒りがおさまらない俺は、夜明を投げ捨てた。

「あとで説明するから、今はあの子を助けましょう」
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