人生色々。寝子生だって、色々である。
新しい家と家族
 新しい家でのスタートが決まった吾が輩だが、まだ子猫である吾が輩としては……親の愛情に飢えているのだが。
 この家にも前の家にも、吾が輩以外に猫はいないようだ。仕方ないので、どうもこの家の主らしき男になついてみた。
 男は、吾が輩の痒い所が判るようで、まあよかったのだが……。この男、夜になると吾が輩が嫌いな"酒"を飲む。しかも、しつこく絡む。
 しつこいのが嫌いな吾が輩としては、酒を飲んでいない時以外、男に近づかない事とした。まあ、昼間は若い女しかいないから、よしとするか。




 昼間はどうもこの家の母らしい女に、着いて回る事が、吾が輩の日課になっていた。
 母がいない時は、仕方ないので娘らしき人物に着いて回る。どちらかが手洗いに行けば、ドアの前で待っている。
 なんというか、やはり誰かが側にいてほしい時もあるものだ。猫というのは、しばしば"気紛れ"等といわれるようだか、吾が輩は寂しがりな方なのだ。
 昼間はずっと娘が一緒にいてくれるので、余り寂しい事もないが、娘はいかんせん吾が輩より気紛れ。たまには1人で置いて行かれる事もあった。
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