行き違い
「たくとくんは私のこと嫌い?」
この前いきなり告白してきた明日香がいってきた。
「別に嫌いじゃないけど」
俺はおどおどしながら言った。
「じゃあ付き合って。」
明日香は顔をおれからそらさない。
「それはできない。俺と付き合ってもお前が傷つくだけだから」
さすがに違う人すきとは言えないよな〃…。
しかし、明日香は動じない。
「そんなことない!私、たくとくんとずっと一緒にいたい」
ドキッ!
なんだ!心臓の鼓動が早くなる。
「ごめんな。俺、守りたい人がいるんだ。俺はそいつと一緒にいたい」
心臓の鼓動がもとに戻った。
明日香はあきらめた言い方で言った。
「そうなんだ。なんかごめんね…」
やべー!泣いてる?マジこういうの苦手。
「お前が謝んなよ。顔あげろよ。」
うわ~言葉が見当たらねー。
すると、明日香が口を開いた。
「もう大丈夫!なんかスッキリしたよ。ありがとね。」
良かった~。
「いいってことよ。じゃあな。」
俺は明日香を後にした。
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