行き違い
「たくと!」
この声今一番会いたかったアイツが俺の名前をよんだ。俺はゆっくり振り向いた。
「たくと聞いてたよ。明日香ちゃんとの会話!たまにはいいこと言うじゃん!」
今、聞いてほしくない話題だ。
「聞いてたんだ。」
あれ?なんでだろ?涙が、涙がとまらない。
「たくと?どうしたの?」
「みゆ。ごめんな。せっかく一緒に帰ってくれてるのに。
なんか悲しいんだ。明日香だって本当に俺のこと思ってるのに、なんか曖昧な答えだして。」
それはいきなりの出来事だった。俺よりちいさいなにかが背中に飛びついた。
バサッ〃
それはみゆだった。そして、みゆが口を開いた。
「たくと。たくとは間違ってなかったよ。それに嬉しかった。
ねえずっと一緒にいよ。
大好きだよ。」
涙がやまない。
「ありがとう。みゆお前と一緒にいたい。大好きだよ。」
初めての告白。いつもはめったに心を開かないみゆが初めて心を開いた。嬉しい。
あの日の空の下俺ら愛しあったよな。
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