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「今日はまだ最初だからナイフと銃弾が一発ずつ交互に壁と天井の真ん中から飛んでくるからね」

僕はシッキョウを部屋の中央まで連れていった。


因みに僕は今暗視スコープを付けていてシッキョウの表情から部屋の内部まで見えるが、シッキョウは僕がさっき光を完全に遮断する操作をしたから何も見えていない筈だ。


「…避けられなかったら?」

シッキョウは確認するようにそう尋てくる。

「…僕は使った事がないから具合はよくわからないけど…この防弾チョッキは多分頑丈だから死にはしないよ」

そう言ってシッキョウに着せた防弾チョッキをぽんっと叩く。


「屈めば体には当たらない位置だから最初は様子を見た方がいいよ。
僕は制御室で見てるから安心してやって」

そう言い残して僕はチカのいる制御室に再び戻り、機械を動かす青色のレバーを引いた。


機械の作動する音にシッキョウが屈んだのを確認して訓練を開始した。



最初の方は体に力が入っていたけど流石はNo.01と言うだけあって適応能力が優れている。

この訓練は初期段階にかなりの体力を消耗するので15分で止めさせた。


制御室の大きなガラス越しにシッキョウの様子を食いいるように見ていたチカに防弾チョッキを装着させる事にした。


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