あなたが一番欲しかった言葉
ホテルを後にし、来た道を戻りながら、再び海岸線に沿って車を走らせた。

空を埋め尽くす満天の星。

その星々は、まるで僕と真梨子の恋を祝福しているかのように、深夜にも関わらず眩しいほどに、きらきらと輝いていた。


真梨子のマンションの前に着く。

「じゃあ、ここでね」

「うん・・・ありがとうね、ヨシ君」

どちらからともなく近づき、軽いキスを交わした。
< 112 / 230 >

この作品をシェア

pagetop