キミと、世界の果てまで。



予想通り、噴水に向かって一気に急降下するあたし達を追うように、猛スピードで針が追いかけて来た。


追いつかれないように、更にスピードを上げる。




「レン…!もうすぐだよ…!」



「ああ、分かってる」




レンはあたしを片手で持ち上げながら、ソードを噴水に向ける。


周りの風景が見えないくらいに、スピードがついているあたし達の身体。


もしこれで封印に失敗したら、バリアは崩れ、あたし達の身体には体験した事のないくらいの衝撃が襲い、きっと生きてはいられない。



レン、頼んだよ。

あと少しで地上にぶつかるという時、レンはチャームを封印する為に、呪文を発した。




「Sword and seal!」




大量の光があたし達の身体、バリア、全てを貫く。


それでも、そんな状況の中でも、あたしはちゃんとこの目で確認する事が出来た。


―――青色のチャームが、レンの手に収まっていく所を。



よかった…

ちゃんとレンは、チャームを封印できたんだ…。




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